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- Newer : その手をとって
一発目から未来妄想です。
なんでだ…13歳の初恋を書きたいのに…!!キラキラしててそのイメージを大事にしすぎて筆が全然進みません。がっでむ。
溜め込むのも体に悪そうなので吐き出しちゃいます。
以下、とても短いうえにらぶらぶしてるだけで全然脈絡のない同棲カズケンらしき小話↓
「佳主馬くん、ご飯できたよ。」
「ありがと、今行く。」
返事とほぼ同時に愛用のノートパソコンをスリープにして立ち上がり、よ、と腰を曲げる。
長時間、胡坐をかいた同じ格好のままで固められていた骨と筋が、めしりと妙な音を立てた。
健二の勧めで負担の無い姿勢を保ってくれる高級なリクライニングの椅子を買ったはいいが、それは不自然なほどきれいに片付いた机の前に納まって、久しく腰掛けられたこともない。
高価で高機能な椅子も、それに釣り合うスタイリッシュでそこそこ値の張る机も、購入されたきりあまり使用されることはなかった。
「一応オフィスになるんだし」と体裁だけ整えた佳主馬は、真剣な作業になればなるほど、フローリングに直接敷いたうっすい座布団に座り込み、低いちゃぶ台の上に機材をすべてごっちゃりと並べ、まるで貧乏学生のような体(てい)で作業をする。
もったいないなあとぼんやり漏らした健二の声に、長年の習慣ってやつ、とあっさり返した彼。
隅々までぴしりと整った部屋の中では見た目に浮いてしまうのに、恐ろしいハタチ過ぎには部屋の主たる風格があった。
猫背とはいかないまでも、こじんまりと纏まって一心に画面に向かうその姿を、健二がひそかにほほえましく、また好ましく思っていることまでは、さすがのキングもまだ察していないが。
台所に首をつっこんだ佳主馬が、相変わらず猫背のひょろっこい背中に声をかける。
「今日の夕飯なに?」
「えーと、ごはんでしょ、大根と揚げの味噌汁と、昨日の残りの煮物ときんぴら、あと安かったからサンマ!」
「大根おろしは?」
「もちろんすってます。」
二人して顔を見合わせ、笑いあう。
佳主馬の笑みが「にやり」と擬態できるなら、健二のそれは「にへら」だろうか。
「秋刀魚久しぶりだね。」
「今年はじめてだっけ、そういや。」
「これからしばらく三日おきくらいに秋刀魚でもいい。」
「え、…うーん……」
「嫌?」
「…佳主馬くん、そんなにサンマ好きだったの?」
「魚の中じゃ、割と好きな方。」
安いし美味しいし、その気になったら骨までいけるでしょ、と同意を求めつつ手際よくお盆に二人分の箸やら湯呑やらを乗せていく佳主馬の横で、お茶パックに包んだ茶葉を急須に放り込みながら、健二は首を傾げる。
「僕はやったことないなあ。咽喉に引っかかったら痛そう…。」
「…健二さんの咽喉じゃ、引っかかるかもね。」
「ちょっと佳主馬くん、それどういう意味!?」
「ん?」
四角い盆の上に食器を満載し、それを片手で難なく支え、手練れのウエイターのように片手をあげると、細い咽喉をするりと撫でる。
「こんなやわこくて細くっちゃ、小骨だって詰めないか心配ってこと。」
敏感な部分の皮膚を触れるか触れないかぎりぎりの絶妙さで滑り落ちる手に軽く息をつめた健二の手から、急須がこぼれてごとんとシンクに落ちた。
大きな音に驚いて慌ててそれを持ち上げる健二を声をあげて笑いながら、広い背中がダイニングへ消える。
一瞬だけ恨みがましくその背を睨みつけたが、すぐに威勢を落してついでに肩も落とす。
この流れでしつこく食い下がって、自分が佳主馬に勝てた例などない。
頬を両手で包み、せめてこの熱いのを落ちつけてから顔を合わすと心に決める。健二が赤面すればするほど、嬉しげにからかって手を伸ばしてくるのも常だからだ。
ふう、と息を吐いて、急須と、加えてポットを持ち直す。
「佳主馬くん、もう足りないものない?」
「あ、ビール。」
「まだビール飲むの?お腹冷えるよ?」
「健二さんじゃないから平気。」
「…一言多いよ。」
炬燵の季節に備えて出した、食事用の少し大きめのちゃぶ台の前に座っていた佳主馬が、立ち上がってもう一度キッチンの奥へと消える。
彼の座っていた真向かいに座布団を引いて、内股気味の正座で腰を下ろした健二は
「……ねえ健二さん、」
戻ってきた佳主馬の手に乗っかっているものに気付いて、慌てて立ち上がろうと
して、慌てすぎて後ろにごろんと転がった。
「…なにしてるの。」
「佳主馬くんこそ何持ってるの!!」
「…何って、これもおかずじゃないの?」
これ健二さんが焼いたんでしょ?とラップされた黄色い塊をビールとともに食卓に並べられて、健二は倒れたままうはぁだかうへぇだか分からない声をあげて顔を覆った。
「…ごめん」
「何で謝るの。」
「いや、その……とにかくそれ、違うんだ、戻してくるから貸して…」
「だから何で。」
缶のプルを開け、ビールを一口あおる。同時に片手で器用にはがしたラップの隙間から指をねじ込み、行儀悪く素手でつまんだそれを口へ運ぶと、ようやく手をどけてこちらを見上げた健二の口が「あ」の形で固まった。
口内に放り込む
「っ……~!!!」
と、同時に、すさまじい甘味が佳主馬を襲った。
「あっ、だ、出して出して出して!!!佳主馬くん、ここ!ぺっして!!」
すぐに起き上がって自分の手皿のように揃えて差し出す健二に別の意味で噴き出しそうになりながら、口の中を蹂躙する恐ろしい黄色い物体を、なんとか咀嚼し嚥下する。
「…あっ、まぁ……!!」
「だ、だから言ったのに…!!」
さっきよりずっと顔を真っ赤にして心底申し訳なさそうに身を縮めている健二を前に、何か言おうにも味のダメージが拭い去れないことには、とビールを舌の上に流し込み、飲み干した。
「…健二さん、どうしたのこの卵。」
健二は断じて料理音痴などではない。
佳主馬と暮らすようになってから家事は二人で分担しているが、今まで一度も悶絶するようなものをこさえたことはない。それどころか、自分の体を気遣って作ってくれる献立はいつも、ビジネスの接待で連れて行かれるどんな高級料亭で出される食事よりも佳主馬の舌と体に染みた。
惚れた欲目の自覚はあれど、とにかく健二の料理は美味いのだ。
しかしこの、目の前の黄色い物体Xは。
「……………………笑わない?」
「……話の内容によるかも。」
「…うぅ…」
正座の膝の上に両の握りこぶしを突っ張って、下を向いたまま、蚊の鳴くような声で、健二は告白した。
「…あ、あまい卵焼きが、好きなんだ、俺……」
思わず、目前の可愛い人がよくそうするように、「え?」と首をかしげてしまう。
「あの、だからね、あまい卵焼きが好きなんだ、ほんとに、それだけ。」
「…だって健二さん、出汁巻きしか焼かないじゃない……」
「それは君が好きだからだよ、」
文脈から察すればそういう意味ではないと分かっているのに、さらっと飛び出たセリフに佳主馬は内心で興奮の雄たけびを上げた。
「お弁当とかでさ、たまにあるじゃない、すごくあまい卵焼き。僕あれ結構好きで、お昼に作ってみた…のはいいんだけど、ちょっと…甘すぎて、」
昼じゃ全部食べられなかったから、明日こっそり全部処理しようと思って冷蔵庫入れてました…と尻すぼみになる語尾にかぶせるように、佳主馬はがっくりと項垂れ、深い、深いため息を吐いた。
「ご、ごめんね!」
「……ああ違うって、怒ってない。怒ってるんじゃないから。うん。」
「か、かず」
「あのさぁ健二さん、」
短く太いひと息を腹の底から吐ききって顔をあげ、やけっぱちで言い放つ。
「そんなに可愛くって、これ以上僕をどうするつもり?」
赤い顔をきょとんとさせた健二は、言われた言葉を理解したとたん、「え、えええええ!!?」と無意味な叫びをあげた。
***********************
自分が卵焼き甘くしすぎたときに、あ、でも甘い卵焼き大好きな小磯さんとか可愛くないですか、って思った、っていう、ただそれだけの話でした。
ヤマもオチもイミもねえ!!!すいません!!!
2009/10/14 サマヲ(カズケン) Trackback() Comment(0)
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